15.6/18(火)聖路加病院 小児病棟でアート・セラピー
こんな色鮮やかなサインもありました。
エレベーター・ホールには絵と椅子がさりげなく置かれていました。
アート・セラピストの私と、臨床美術士の田中倫子さんが企画して 小児病棟で行ったのは、
こどもアート・ワークショップ『作って、描いてお楽しみ会』
私はこどもの頃に気管支喘息を患い、入院生活を余儀なくされたことがありました。制約が多く、自由にできないことで不満が募り、
とても味気ない想いをしていました。
もし、あの当時、アート・セラピーの実践が入院病棟で行われ心のケアを受けられていたら、治療は痛くて辛く、家族から離れて寂しく、病気で不安な入院生活は
大分印象が違うものとなったことでしょう。
アート・セラピストとして活動を始めた頃から、いつか小児病棟での心のケアの一貫としてのアート作りを開催したいと願っていました。
念願が叶って、本望でした。
さまざまな画材やクラフト材料を用意しました。どのような画材が使用可能かを確認してからスタートしました。
まずはお絵かきから。オイルパステルでお絵かきしました。 |
「こんなのが描けたんだ~」
お子さんの作品をひとつずつグループでシェアしました。
「何を描いたのかお話してみてね」
みんな一生懸命、作品について語ってくれました。
「指に絵の具を付けて描いてみたよ」「シールを選んで貼るのって楽しいね」
「僕たちが作った作品だよ!」
「みんなで参加して作ったグループ画!」これらの作品は病棟に展示されることになりました。
カナダでは売っているのをよく見掛けますが、日本では手に入りにくい色つきの羽を用意しておきました。思った通り、羽は大人気でした。
「粘土を使って何を作ろうか?色つきの羽も使っていいんだって」
いろいろな作品ができあがりました
あるお子さんは、時間の最後まで熱心に作業を続け、
自分の枕元に置くためのデコレーションを完成させました。
闘病生活の中で、自分の選択で完成させたこの作品は、
彼女にとって特別な意味を持っています。
入院中のお子さんにとって、この2時間のアート・ワークショップは特別な意味がありました。
学齢前のお子さんでも飽きたり、文句を言ったりすることなく、集中してアート作りに励んでいました。
お子さんたちに尋ねてみると…
「いろいろな作って楽しかった」
「お絵かきだけだと飽きちゃうけど、
粘土とか、羽とかあったのがよかった」
「あっという間だった。もっと遊びたかった」
病院スタッフの方々のお言葉は…
「今まで見たことがような活き活きした表情をしていました」
「今日は調子が良くないと言っていたので、どうかなと思いながら
参加を許可しました。 ところが、とても楽しそうに
2時間のアート作りをやり遂げてビックリしました」
今後は、病棟のお子さんたちへのアート・ワークショップ、そして、お子さんに接している病院スタッフの方々へのアートを通したお子さんへの接し方ワークショップなどを実現させていきたいです。
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