6/15(土) 14. アート&カラー・セラピーセミナー
『心の架け橋としてのアート作り』 主催:色彩NPO日本カラーネットワーク協会東京
会場:東京都渋谷区こどもの城
色彩NPO日本カラーネットワーク協会 http://www.npo-jcna.or.jp/
岡本太郎作のオブジェが目印の青山の子どもの城が会場でした。
会場は9Fの901号でした。
色彩NPO日本カラーネットワーク協会は東京と大阪にあり、昨年も両会場で講演会をさせて頂きました。今年は、まず東京会場、そして、大阪会場での講演会となりました。
講演会のテーマ 『心の架け橋としてのアート作り』
落書きも含めてお絵かきやアート作りは、人間の自然な表現活動のひとつです。
上手い・下手という批評のされ方を体験してから、多くの人がアート作りによる自己表現の扉を閉ざしてしまったのです。
心理療法のひとつとして、お絵かきやアート作りを通してクライアントと向かい合うアート・セラピー。
言葉にフォーカスするカウンセリングと違って、発達遅滞やさまざまな障害や加齢などのために上手に話せなくても、アート作品にはクライアントの筆舌に尽くし難い気持ちが表われます。
作品を心の架け橋として、セラピストとクライアントの心がふれあい、共感が生まれるのです。
この講演会では、カナダでの臨床家としての体験を交えて、実際にクライアントが制作したアート作品もご覧頂きます。
そして、実践的にどのようにアート作りを介して相手とコミュニケーションを取っていけばいいのかを学んで頂きます。
会場には私のアートと詩のコラボを展示させて頂き、参加者にご覧頂きました。
ご紹介に預かり、講演会が幕開けしました。まずはカナダでのアート・セラピストとしての経歴を。
講演会といっても私が話しているだけでなく、参加者に問題を提起し、皆さんが考え、発表する機会を設けました。
「アート・セラピーと学校などでの図工・美術の違いは?」近隣の人と話し合ってみましょう。
講師自ら出向いて答えを発表して頂きました。
実際にクライアントが制作したアート作品のスライドを上映し、その後に参加者が絵を描く演習の時間を設けました。
「オイルパステルを手にして絵を描くのは久しぶり」思わず笑みが浮かんでいました。
ペア相手とのロールプレーイング。お子さんと大人の役割を演じながら絵を描いて、役割交換します。
どんなふうに声掛けしたらいいかな…まずは見守ろう。
私の講演の後で、色彩NPO日本カラーネットワーク協会の須貝ミサオ副理事長によるカラー・セラピーの講演がありました。
さまざまな機関へ出向いての色を用いたセラピーの様子、また参加者の反応についてのお話は、とても興味深いものでした。
参加者の声は…
「アート・セラピーって何をするのか、実際にカナダでのクライアントのアート作品の写真などを見て分かってきました。日本でもこのうようなアート・セラピーが普及するといいと思いました」
「絵がうまく描けないとアート・セラピーは効果がないのかと思っていたら、それは関係ないのだと分かりました」
「実際に自分が描いてみると、クライアントとしてはセラピストにどんなふうに応対して欲しいか。また、セラピストの立場になった時、クライアントへの声掛けのタイミングが難しかった。実際にやってみて分かったことがあり、いい体験になりました」
心理療法としてのアート・セラピー、そして、色の効果を引き出すカラー・
セラピーのコラボ・セミナーは温かい拍手の中で終了しました。
またこのような講演会ができたら、と楽しみにしています。
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