数年前から、アクリルや水彩絵の具を用いて制作したアートに自作の詩(日英両語)を
綴ってアートと詩のコラボ作品を制作しています。
私が住んでいるカナダ西部の田舎町も三寒四温で少しずつ暖かくなってきました。
今回のタイトルは『心の氷柱』です。
最初に氷柱、空、木の輪郭を描いて、背景から塗っていきました。
そして、氷柱を一本一本描き、アクリル溶剤を塗って、その部分に光沢を持たせました。
どんな絵ができあがるかよりも、アートを作ることそのものを大切にする 『心のアート・ワーク』。カナダBC州公認アート・セラピストがカナダと日本の アート・セラピー活動を綴っていきます。 Facebookページ:https://www.facebook.com/kokoronoartwork/
2012年2月24日金曜日
2012年2月8日水曜日
2/4 日本語&アート教室始まり
今年の西カナダは本当に寒い冬を迎えています。
それでも、寒さに強いカナダ人はコートの下は半袖のTシャツ一枚だったり、
体感気温の差を感じます。
私の町から東に40kmほどのところにマラクワという小さな町があります。
この町の小学校は過疎のためになくなり、校舎を用いて希望者のための
寺子屋的小規模小学校と、ラーニング・センターとして運営されています。
http://www.malakwa.ca/community.php?p=3
このセンターより日本語のクラスを教えて欲しいと要請があり、
最初にカナダに住み始めたきっかけが日本語補助教師だった私は
昔取った杵柄、とばかり、隔週の土曜日に日本語&アートを教えることになりました。
日本語は分かるけど、アートは何をするのか?
参加者の自己紹介を絵に描いてしてもらったり、
クラスの中で言葉で交わす部分を絵や図を描いたりして交流を図ります。
また、アートは文化的な紹介の部分にも用います。
簡単なところから、最初のクラスでは節分の鬼のお面作りをしました。
一回3時間という長丁場なクラスなのですが、皆さん興味を持っていろいろ質問したり、
アートも楽しんで試していたのであっという間に感じられました。
私は学生時代、英語が好きだったのですが、学校の勉強はあまりにも退屈でした。
なので、自分が日本語を教える時は、参加者に楽しんでもらいながら学んで欲しいのです。
楽しく学んで脳のトレーニングにもなると好評のクラスは、
学校が春休みになる前に後2回予定されています。
それでも、寒さに強いカナダ人はコートの下は半袖のTシャツ一枚だったり、
体感気温の差を感じます。
私の町から東に40kmほどのところにマラクワという小さな町があります。
この町の小学校は過疎のためになくなり、校舎を用いて希望者のための
寺子屋的小規模小学校と、ラーニング・センターとして運営されています。
http://www.malakwa.ca/community.php?p=3
このセンターは元は小学校でした |
二階建ての小さな建物です |
このセンターより日本語のクラスを教えて欲しいと要請があり、
最初にカナダに住み始めたきっかけが日本語補助教師だった私は
昔取った杵柄、とばかり、隔週の土曜日に日本語&アートを教えることになりました。
日本語は分かるけど、アートは何をするのか?
参加者の自己紹介を絵に描いてしてもらったり、
クラスの中で言葉で交わす部分を絵や図を描いたりして交流を図ります。
また、アートは文化的な紹介の部分にも用います。
簡単なところから、最初のクラスでは節分の鬼のお面作りをしました。
まずはバレンタイン・デーのためのハートを手に持って |
そして、各自作った鬼のお面を掛けて |
アートも楽しんで試していたのであっという間に感じられました。
私は学生時代、英語が好きだったのですが、学校の勉強はあまりにも退屈でした。
なので、自分が日本語を教える時は、参加者に楽しんでもらいながら学んで欲しいのです。
楽しく学んで脳のトレーニングにもなると好評のクラスは、
学校が春休みになる前に後2回予定されています。
2012年2月2日木曜日
2/1 『一本の絆』アートと詩のコラボ
数年前から、アクリルや水彩絵の具を用いて制作したアートに自作の詩(日英両語)を
綴ってアートと詩のコラボ作品を制作しています。
今回のタイトルは『一本の絆』です。
『一本の絆』
誰でも一度くらい
生きていたくなくなっても不思議はない
そんな時、
そこで留まるか、
逝き急いでしまうかは、
ほんの糸一本くらいの違いしかない
15歳の凍てつく日曜日の午後
もう、生きていたくないほど絶望し
一本だけ電話を掛けてから
そのまま高いビルから飛び降りてしまおうと
受話器を取った
先生は私の電話を受けて
「どうせ死ぬのなら、今日でも明日でも
変わりはないでしょう。
だったら、明日、学校に来て私に会いに来て
約束よ」
先生は慌てふためくこともなく、
平然とこう言い放って送話器を置いた
翌日、先生に会うためだけに
制服を着て、重い心を引きづって
なんとか学校に辿りついた
その頃には、これ以上の重労働は
考えられなくなっていた
自らの命を断つほどの意気も萎えていた
あの時、脆く崩れかけた私の命を
向こう側でしっかりと、でも、平静に
握り締めてくれた感触が
消えかけていた私の命の火を
もう一度灯す勇気につながった
一本の電話が
心と心を結ぶ絆となって
命綱となってくれた
今度は私が
差し伸べてくる小さな手の
反対側でしっかりと握り締めよう
一本の絆を
心の命綱を
A Thread of Attachment
When one has no desire to live,
There’s a very small difference, thin as a thread,
To decide to whether to give up
Or stay in this world.
When I was fifteen, I was in despair and did not want to live.
I called my school counselor to say good-bye to her.
She said, “It’s the same whether you kill yourself today or tomorrow.
So promise you’ll come and see me tomorrow.”
The next day it took all my strength to go to school.
When I saw my school counsellor, I was so discouraged I had no will to live.
However, I sensed my councilor held a thin thread binding us together,
A conviction that turned a light on in my life before it had almost gone out.
That one phone call was a bond between us,
Encouraging me and saving my life.
Now it is my turn to establish the same bond with my client,
The bond that binds clients and a therapist together.
*スクールカウンセラーとの関わりが、思春期の自殺念慮の命綱となった
自らの体験を綴ってみました。
アート制作のプロセス:
最初に手と絆という文字を白く抜いて背景の水色を塗りました。
手と絆という文字に色を塗り
絆の字と同色の毛糸を編んで、一本の糸に見えるようにしました。
そして、しっかりと留まるようにキャンバスに穴を開けて毛糸を通しました。
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