私が住んでいるカナダBC州内陸部にあるオカナガン大学は、この地域に数校のキャンパスがあります。
それぞれのキャンパスには大人発達障がい者のクラスがあり、全てのクラスの生徒たち、また、先生、コミュニティーが協力して、本を制作しました。
『The Power of Identity: 自己同一性のパワー:知的障がい者のプライドと歴史』
今日はこの本の出版記念祝賀会がサーモンアーム校で催され、私はこの本の挿し絵選考委員として出席しました。
二か月前にこの本の挿し絵と詩を生徒の応募作品から選考する会が催され、アート・セラピストの私と、発達障がい者の施設の運営者が推薦されました。会場はこんな感じでした。
詩と挿し絵の選考委員四名
今日の出版記念祝賀会にはサーモンアーム校の校長も出席
この地域で発達障がい、一般の方を問わず人々がコミュニティーを育んでいこうという会シュスワァップ・コネクションズが発足されました。
シュスワァップ・コネクションズはこれから活発に活動をしていく意向を表明し、会場から大喝采が湧きあがりました。
この本の出版に尽力を尽くされたワンダ先生と。
表紙を含め、私たち選考委員が選んだ作品は…
『アイデンティティー』
それぞれの列車には、conduct on own trainと書いてあり、電線には、(I am) awesome, I am funny, I am smartの言葉が。アイディア賞の作品。
この大きく開かれた手は、何を掴もうとしているのでしょう?
日本のアニメのタッチの作品。自分を縛っている鎖を引きちぎっているところ。
コミュニティーには、老若男女、楽しい、悲しい、驚いた、おすましな顔のいろいろな人がいるよ。真ん中が制作者のようです。
ワード・パズルの真ん中のラインが愛情を思わせるピンクのSUPPORTになっていて、その重要性を強調。それぞれのラインの配色も凝っています
自分のアイデンティティーを描いて、言葉も添えています
実物は紅い毛糸を用いて作成された、カナダの国旗を思わせるハートの作品
さまざまな想いや思考、妄想?などに苦しんでいる姿
この肖像画の素描には目力が感じられました
選考された7編の詩からは、作者の深い想いが綴られています
実際に大人発達障がいの生徒たちと言葉を交わした祝賀会。
彼らのひたむきな想いがこのような形になって何よりだと感じました。
自分が少しでもこの活動に関われてとても嬉しいです。
これからも、このような活動に参加していきたいです。
0 件のコメント:
コメントを投稿