冬ごもりから目覚めた生き物が、
今年は3月5日ですが、
カナダのいきものは既に春の兆しを感じているようです。
今時は電話ボックス自体が希少価値だけど、この画像は今回のトピの
『真夜中の電話』のイメージにピッタリ!
心を紐解くアート作り:プロセスを大切にする『心のアート・ワーク』の
カナダBC州公認アート・セラピスト&
カナダBC州公認心理カウンセラーの
上原英子です。
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真夜中の電話って、なんだか歌や小説のタイトルみたい。
どうして今回は『真夜中の電話』のトピなのかというと、
私は臨床心理カウンセラーとして、
真夜中の電話を受けているから。
EAP=従業員支援プログラムとは、
組織が加入するメンタルヘルス関連サービス:企業の社員および
家族に対する総合的なカウンセリングのサービスを提供しています。
カナダのEAP会社を通して面談をする臨床心理カウンセラーとして、
そして、カナダに住みながら、日本のEAP会社のヘルプライン:
電話を受ける業務に携わっています。
カナダの冬時間中の現在、日本の時差は17時間。
カナダの日昼の時間帯に、日本の真夜中に掛かってくる
電話の応対をしています。
正に『真夜中の電話』を受けているのです。
夜中に眠れなくて、誰かに話を聴いて欲しい時の心境とは、
どのようなものなのでしょうか?
怒り・悲しみ・寂しさ・不安などの
負の感情が増幅されている心境なのです。
入電の男女比は半々くらい。
興味深いのは、性差によって相談のテーマに傾向があること。
泣きながら掛かけてくる電話は、
圧倒的に女性からが多いのです。
人間関係の悩みや孤独感、将来への不安が膨れ上がり、
どうにも氣が治まらなくなって電話を掛けてくるのです。
では、男性はどうでしょう?
喧嘩腰で突っかかるような口調で掛けてきて
当初から怒っているのです。
こちらの言葉尻を論って文句を言ったり、
自分が正しくて、他者は間違っていると息まいたり。
本来はお話を伺うのは30分以内の規定なのですが、
お話が1時間を超えることもあります。
とにかく誰かに聴いてもらいたかった場合がほとんど。
相談内容に結果が出るケースは少ないので、
こちらからの回答を期待していたのに、決定的な答えが
出ないことに不満を持って切る人もいます。
「話を聴いてもらえて落ち着きました」
氣持ちを取り直して切電する人も。
眠れない夜に誰かが自分の声に
耳を傾けてくれた。
その事実を抱きしめながら眠りにつく人がいるのです。
そんなことを想う時、この仕事をする意味を感じるのです。
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