2016年9月25日日曜日

9/24/16 【自殺を防ぎたい!】

今日は秋晴れで運動会日和のような、いいお天気でした。
一日中、屋内で勉強しているのがもったいなかったような…

 
このコースのイントラのシャノンとベティと共に。
 
ASIST:自殺防止スキルトレーニング(16時間)
修了しました!

心を紐解くアート作り:プロセスを大切にする 『心のアート・ワーク』の
カナダBC州公認アート・セラピスト&同州公認心理カウンセラー
上原英子です。


~☆~~~☆~~~☆~~~☆~~~☆~~~☆~~~☆~~~☆~~~☆~~~☆~~


先週受講したSafeTALKと同じLivingWorksが主催している
自殺防止の上級コース、ASISTを受講しました。

 

会場はここから南に60㎞のVernonという町の精神衛生協会。

私が地元でアートのボランティアをしてる同協会より、
こちらの方が規模が大きい。

さまざまなバックグラウンドを持つ19人が受講。

殆どの受講生が、身内や友人・知人を自殺で亡くした体験を
していました。


私も同様の体験があるので、自殺予防をしたいと強い想いを抱いて参加。

このワークショップで最初に明確にしたのは、

自殺を考える=実行すること、ではない

自殺念慮とは、死んでしまいたいと
思っている段階。


いつ、どこで、どのようにするかの計画が
立っているかどうかは訊いてみないと
分からない。


大切なのは、この段階で介入すること。
 
ASISTが用いているPALモデル
 
相手と話をしていて、
  
夜、眠れない、 

喪失体験があった、 

希望がなくなった、

今まで楽しんできたことに興味がなくなった、

誰にも分ってもらえない、

人生なんてどうでもいい

という言語・非言語のメッセージを受け取ったら、
ズバリ、正面切って訊ねてみる。

「人生なんてどうでもいいって感じがするけど、
自殺を考えているの?」

ここで相手がNOと言っても、
相手の様子から自殺念慮を確信したら、


「いつする?」

「どんな方法でするの?」 

「どこでするの?」

などを訊ねて、自殺の計画を明確にしていく。


「あなたを心配してるから、まずは安全を期します。
助けてくれる人を呼んでもいいですか?」

相手の状態によって、警察、病院、家族などに連絡する場合も。

もしくは、未だ計画が立っていない場合は、
話をしている内に自殺を留まろうと
気持ちが変わることも起こり得る。


ただし、大切なのは相手の安全性。


日本的な「寝た子を起こすな」の発想が首をもたげても、


自殺という言葉を出したことによって、相手が
自殺を誘発される可能性はほとんどない。 

相手は自殺を考えていることを誰かに
言えたことで、ホッとする。


そこから心を開いて気持ちを話してくれる
可能性が高くなる。 


介入の仕方の構造が分かってから、会話の練習に。
これが中々チャレンジだった。

「分からない」
「知らない」

という不明瞭な返答が返ってきても、
それでも、忍耐強く、そして、地道に
相手の話を聴くことに終始する。

これはトレーニングを積んで身に付く技術だと実感。

せっかく学んだ自殺予防の技術なので、
直観的に相手の自殺念慮を感じ取った時に用いて、
自殺防止に貢献していきたい。






 




 

0 件のコメント:

コメントを投稿