この季節は花粉の猛威にやられております。
今日は雨が降り花粉が洗い流されたのか昨日よりはラクになりました。
BC大学の講師のリン・ミラー博士の講演会に参加。
心を紐解くアート作り:プロセスを大切にする 『心のアート・ワーク』の
カナダBC州公認アート・セラピスト&同州公認心理カウンセラー
上原英子です。
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『不安と苦悩:児童と生徒の不安症への関わり』1日コースはBC州の第三の都市、ケローナで開催されました。
なぜかこのホテルはいつも心理の講演会ご用達です~
カナダ騎馬警察隊巨大ムースがお出迎え!
不安症にはいろいろな種類があります。
中でも恐怖症はよく知られていますよね。
講師は講座の途中でいきなりホテルの従業員にマイクを突き付け、
講師「あなたが怖いのはなに?」
従業員「ぼくは蜘蛛が怖いんだ。
考えただけでもゾッとする」
講師「あら、意外と典型的な恐怖症ね~」
講師はその足で全ての参加者にマイクを向けて、
名前と怖いものを訊いたのです。
答えは、ねずみ、羽が付いていて空を飛ぶもの、 高い所、狭い所、
人ごみ、公衆の面前でのスピーチ、などさまざまでした。
広義に見るとカナダ人の3人に1人は何らかの不安を持っているそうです。
小学3年時の通信簿に不安が元で対人関係が難しいと記された生徒は、 中学に入っても不安症で苦しんでいる率が高い。
人の性質ってそう簡単には変わらないんですね~
不安は発達障害を持っている生徒が併発することも多く、
うつとはとても相性が良くて、うつで不安が強いのはお決まり。
それが高じると自殺念慮や自死につながることも…
脳内物質の異常な状態から、悲惨な結果を想像し、
身体症状が起ると、気持ちも落ち込んでいく。
負のスパイラルなんですね。
講師は認知行動療法の権威なので、理論的な治療法を
教授し、参加者はそのやり方をグループで検討しました。
理屈通りに不安が減少されるかは当人によるところが大きいけれど、
ネガティブな考えに陥る前にストップを掛ける質問の仕方は
ためになりました。
受付でエージェンシーの方から講座参加の修了証を授与されました。
星の数ほどある心理療法のアプローチ法。
その全てを学ぶことは難しい。
それでも自分が興味を持ったやり方は本を読んだり、講座参加して、
もっともっと学んで臨床に取り入れていきたいです。
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