私の住むカナダには、アスペルガー症候群、自閉症、学習障害、ADHDといった認知障害:物事を認知することが困難である障害対象の特別支援教育のコースがあります。
認知障害を持っていると、五感から得た情報を的確に判断したり、計画を立てるなどといった先を見据える事が著しく劣ったり不可能となるため生活に不自由を強いられることが多くなります。
ここBC州では、高校卒業後はカレッジなどの高等教育機関で有料の特別支援教育が受けられます。
学生が説明会のデコレーションを担当
今日は地元オカナガン・カレッジのP.A.C.E.プログラムの説明会に発達障害のクライアントと関わる心理療法家として参加してきました。
P.A.C.E.とは、Preparing for Access to Careers and Education(就労と高等教育へ向かう準備)の略です。
どのようなプログラムかと言うと…
この証明書がもらえるプログラムは、教育的で、職業上の、また、個人の
能力開発のゴールを達成するために学生をサポートします。
学生が成功するための技術を習得することが教育的な焦点です。
職業については、適切な職場態度、職業認識と発展にフォーカスします。
全ての学生は、コミュニケーションやストレス対策、競争に対する技術を
習得する演習への参加を通して、自己啓発センスを磨きます。
学生は、コミュニティで職業リサーチと実習にも参加し、このプログラムは、
プログラム取得の単位数によって1~2年間で修了します。
説明会で挨拶する学長
このプログラムに在籍中の学生がスピーチや学内案内を務め、習得した技術をぞんぶんに発揮している姿が印象的でした。
10年前に小学校でアート・セラピーをしていた時代に関わっていた特別支援の生徒のRちゃんに再会!
彼女も一緒にお絵かきした私のことを憶えていてくれました。
現在、高校三年生の彼女はこのプログラムへの進学を考えていると聞き、その成長ぶりに目を見張り、嬉しくなりました。
このプログラムに入るにはさまざまな入学基準をクリアする必要はありますが、
在籍している生徒の伸び伸びと自分のペースで学んでいる姿勢に、
このプログラムの良さが感じられました。
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