どんどん日が短くなってきて、4時過ぎには暗くなってくる西カナダ。
ひと月足らずで冬至を迎えますね。
こんなの見たの初めてでした!一体、何なのでしょう?
心を紐解くアート作り:プロセスを大切にする『心のアート・ワーク』の
カナダBC州公認アート・セラピスト&同州公認心理カウンセラー
上原英子です。
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少し前にsppinerが流行りましたね。
これは、落ち着かない時に手慰みする道具として重宝されていました。
カナダではfidget:もじもじ、そわそわする、いじくり回す用と謳われていました。
今回、トップにアップしたのはTwiddlemuffと呼ばれるもの。
Twiddleという単語は、ひねり回すという意味。
手を温めるためのマフに色々ついているものが、
どうしてひねり回すという意味なのか?
タグはFidget Me Not Project:ひねり回さないでプロジェクト
戦没者へ手向ける忘れな草の英名:Forget Me Notを文字っています。
このタグには、特別にあなたのために、Knitwits(グループ名)による
手作りと書かれています。
ひねり回すためのマフどういう意味なのでしょう?
twiddlemuffは、リボンやプラスチック製のボタンなどが
付けられたカギ編み製、または、生地によるチューブのこと。
上からマフの中を覗いた様子
マフはさまざまなの毛糸や感触のある素材て作られていて、
外側だけでなく、内側にもプラスチック製のボタン部品などが
縫われています。
マフの内側に手を入れていても、指先で内部をいじれるように
配慮されています。
小さいお子さん用にしては大きさが違う…
だれが、どんな目的で使うものなのでしょうか?
アルツハイマーなど認知症がある人々の多くは病状の進行と
共に性格の変化を遂げ、特にイライラしやすくなるそうです。
そのような場合に手と心をTwiddlemuffsに集中させることによって、動揺を和らげ、氣分を静められるように配慮して作られています。
カナダの多くの入院病棟では、患者の気分の快くし、手慰みになる、
また、微細運動によって脳を刺激することが患者に
前向きな影響を及すTwiddlemuffsが評判になってます。
着ている服に合わせて色を選べたらオシャレ!
「わ~面白い!私も作ってみようかな!」
無邪気にそう言うと、こんな返事が。
「あなたが個人で、また、オシャレものとしてプレゼントに
するのはいいアイディアね。
認知症用に作るには、付けるものの強度や
素材などいろいろな制約があって、
その通りに作る必要が。」
な~るほど!
可愛く見えるこのマフは、医療用目的の
場合には細かい制約に沿って、規格通りに
作っているんだ!
現在、このTwiddlemuffはボランティアのグループがそれぞれ作成して、入院病棟に寄付しているのだそう。
私はアート・セラピーのセッションをしている発達障害を抱えた
生徒たちを思い浮かべ、このマフで手慰みの効果が出そうだと確信!
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