やっと気温が零下からプラスになってきたBC州サーモンアーム。
このまま春に向かって暖かくなってくれますように。
言語学博士号を持つ言語療法士のBonnie Johnsonは、
ワークショップで用いた教材を、私は修了証を手にしています。
言葉とは何だろう?
考えるってどういうこと?
子どもにどう説明したらいい?
そんな問いに答えてくれるワークショップでした。
心を紐解くアート作り:プロセスを大切にする 『心のアート・ワーク』の
カナダBC州公認アート・セラピスト&同州公認心理カウンセラー
上原英子です。
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今日のトピは、
『Social Thinking:ソーシャル・シンキング』
日本語では、まだ見慣れない言葉でしょうか?
どういう意味かと言うと、
他の人の考えや気持ちを理解し、
場面に応じた適切な行動を導き出すために
鍵となる『考え方』のこと。
他の人と一緒にいて心地よくいられる方法。
会場で見たビデオは効果的なアイ・コンタクトの取り方の指導法でした
https://www.socialthinking.com/
社会技能を学ぶ前に、 ソーシャル・シンキング
ができるようになることが必須なのです。
自閉症スペクトラム障害:ASDを含む発達障害を持つ人は、
ソーシャルシンキング部分が欠如していることがあり、
集団の中で問題行動を起こしがち。
そこで、子どもが学齢に達する前から大人がこの考え方を指導したり、
モデルになる行動を取ることが大切なのです。
土曜日の朝からたくさんの受講生が集まった半日ワークショップ。
テーブルの上には箱が3つ用意してあり、一人ひとつづつ手に取ります。
中には、それぞれの箱に違うものが入っていて、3人で中身をシェア。
各自、箱に入れた小麦粉粘土、木のスティック、手で曲げられる遊具、
ハート、シール、折り紙を持ち帰ることに。
折り紙は何か折るために用意されたのではなく、今考えていることを
描くためでした。
画像が見難いですが、私はバレエ、アフリカン・ダンス、クッキー作りを描きました。
受講生に投げかけられた質問は、
「考えとは何でしょうか?」
いろいろな答えが出た中で、子どもに分かりやすいのは、
アイディア、
絵(写真)、
静かな(声に出さない)言葉。
このthought bubble:吹き出しのシンボルで描かれます
「言葉とは何でしょうか?」
「言葉それ自体に意味はありません。
その言葉を各人がどのように解釈するかで、
意味付けがなされていくのです。」
例えば、「椅子」という言葉からあなたは何を思い浮かべますか?
Aさん「木の風合いが活かされている素朴な椅子」
Bさん「脚が3本のアーティスティックな椅子」
Cさん「折り畳み式の簡易椅子」
椅子という言葉だけでは各人の考えの一致が起こるとは限らない。
何だか哲学的な捉え方にも感じられました。
子どもがソーシャルシンキングを学ぶのに最適な教材がこちら。
10巻のThe Incredible Flexible You Seriesの絵本は、子どもが
素晴らしく柔軟性を持って考えられるように促す内容です。
子どもの教育のために母と祖母が揃って参加してロールプレイ
ワークショップの最後に修了証を頂きました!
たくさんの気づきを得たソーシャルシンキングのワークショップ。
これからもこの分野を学んでいきたいです。
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