私の人生にとって”人との心のつながり”がとても大切
お金よりも地位よりも名誉よりも何よりも大きな存在
でも、人と出会ったら、いつか必ず別れを迎える。
それは、時や場所を隔てて別れることだったり、
ある日突然、死が訪れて二度とこの世で会えなくなることも含めて。
大切な人の訃報が届き、心の一部が剥ぎ取られたような痛みと空虚感に
襲われていて。
数年前から、私はアクリルや水彩絵の具を用いて制作したアートに
自作の詩(日英両語)を綴ってアートと詩のコラボ作品を制作しているので、
せめてアートを作り、言葉を紡いで、故人の死を悼むことにした。
【笑顔だけ残して】
あたりまえのようにあったその場所に、その人の存在がなくなった
生きていさえすれば、声を聴くことも、手を取り合うこともできるのに
その人は逝ってしまった
「さよなら」の言葉も残してくれず
受け取った訃報を、信じられない想いで持てあましている
最後に会ったのはいつだったろうか?
どんな話をしたのだろうか?
どんな気持ちだったのだろうか?
別れ際に身体を寄せ合って、抱きしめあったろうか?
曖昧な記憶を掻き集めて
心の中にその人のコラージュを作る
いつも会っていた場所や、好きだった動物や、分かち合った秘密
欠片を集めてその人が生きた痕跡を残そう
その人の笑顔だけが残って
私に微笑みかけている
私の心の中の時計はそこで止まったまま
もう時を刻むことはない
その人の魂は辿りついたところで
安らかな眠りについているだろうか
その寝顔には笑顔だけが残って
永久に微笑み続けることだろう
今日の夕焼け空は飛行機雲が真っ直ぐに昇っていくところで、
まるで彼女の魂が天に召されていくかのようだった。
滲んだ灯りはロウソクのともしびのようにほのめいていた。
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