2016年10月18日火曜日

10/17/16 【あなたは何に依存しやすい?】

カナダはひと足お先に、既に秋深し。
輸入されたサツマイモをオーブンを用いて焼き芋にして頂きました!
依存症からの回復を祝うイベントRally for Recoveryに参加しました。

心を紐解くアート作り:プロセスを大切にする 『心のアート・ワーク』の
カナダBC州公認アート・セラピスト&同州公認心理カウンセラー
上原英子です。


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お酒を飲んだ時のことは無礼講という暗黙の了解のある日本。
酔っ払いの醜態にも寛大なお国柄。

実は隠れアルコール症率が高いそうです。

近頃は日本でも若年層の薬物保持・摂取が報じられるように
なってきましたね。

カナダで依存症と言えば、A&Dが筆頭に挙げられます。
このA&Dは、何の略でしょうか?




















































A&Dとは、Alcohol & Drugの略語なのです。

この二つの依存症は心身の健康に大きく影響するので、
特に薬物の摂取は直ちに止めるよう、
どの地区でも無料のカウンセリングが施されています。

依存症と聞くと自分には関係ない。
お酒も薬も煙草もしないし・・・
という方も多いでしょう。

でも、何かを摂取する形だけが依存の対象ではないのです。


あなたも何かに依存傾向があるかも知れない!

 では、依存症の分類を見てみましょう。

 1.物質依存

ある物質を飲んだり注射して摂取することで、
快楽や刺激を得て、その物質に執着・依存する。


アルコール、煙草、薬物(違法薬物・脱法ハーブ・処方薬など) 

2. 行為・プロセスの依存

ある行為をする過程で得られる興奮や刺激を求めて、
その行為自体に執着・依存する。

ギャンブル・パチンコ・仕事・買い物・盗癖・ネット・恋愛・

セックス・浮気など

3.人・関係の依存

ある特定の人との人間関係に依存する。
歪んだ人間関係に執着することで、

人とのつながりを求めようとする。

共依存・DV・ストーカーなど


共依存とはどんな依存症?

 「依存する対象が人」
依存症の人と共依存の人の関係は強固で、
腐れ縁のように中々断ち難いもの。

自分自身を大切にしたり、問題に向き合うよりも、
自分では埋めらない寂しさ・虚しさから、
他者(配偶者、親族、恋人、友人)の問題ばかりに気を向け
その問題の後始末に夢中になる。

クロスアディクション

人によっては2つ以上の依存を合併することがあり、
クロスアディクションと言われます。

1つの依存を抑制したために、新たな別の対象に依存し始める
場合もあります。

例えば、アルコールを断酒していたら、イライラして

パチンコに通うようになってしまったなどです。

アルコールと鬱(うつ)、病的窃盗と摂食障害など、

他の精神疾患・障害との合併が多く報告されるものもあります。

欧米での研究結果によると
アルコール依存症とうつ病の合併率は、40%
アルコール依存症と双極性障害(躁うつ病)の合併率は、
30%とあります。」

ここまでは大半を以下より引用しました。
http://www.ohishi-clinic.or.jp/izon_type.html

では、大好きなことと、依存していることの違いは
何でしょうか?


依存症はコントロール障害と呼ばれるもの。

自分の意思で、量・頻度・場所・状況などを
コントロールできなくなる。

人は強度のストレス下で何かに依存しやすくなることが
あるとしたら、あなたは何に依存しやすいでしょうか?

物、行為、人のいずれかに依存しやすく、
生活に支障を来たすようになったら、
一人で解決するのは難しくなります。

そんな時は、依存症を専門にしている機関や病院、
カウンセリング、自助会などを利用することをお勧めします。

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ここからはRally for Recoveryのイベントのレポートです。

 
9月はカナダでは依存症からの回復を祝う月。

先月末にVernonという町で、依存症からの回復者や、

依存症のサポート・グループが集うイベントが催されました。
 
「私は元アルコール症患者でした。
それが、アルコール・アノニマスというサポート・グループに
通うようになって、今日で〇年〇日間、断酒しています!」

ここで観客から、盛大な拍手が! 

 
会場となった公園にはお子さん向けの遊具が設営され、
親子連れもこのイベントに参加していました。
 カナダ精神衛生局のテーブル
先住民族の精神疾患と依存症の合併症の会
精神疾患がある人の家族をサポートする会
依存症を持つ母親の回復のための会 
 
依存症からの回復期のハウジングがあるJohn Howard協会
この業界では有名な依存症からの回復センター。
入居式で依存しているものを断つための機関。 

 
John Howardは、貧困による犯罪を断つことを目標としている協会。

日本だったら、過去に何かの依存症だったと知られたら、
白い目で見られ、いくら治っていたとしても、
簡単には汚名を返上することは難しいでしょう。


北米では自分が依存症を持っていると自覚したら、
さまざまなサポートを選ぶことができる土壌があります。

そして、回復してから同じ苦しみを味わっている人たちに
講演やサポートをしていく人がたくさんいます。

北米の依存症を持つ人の回復へのサポートの篤さに目を見張りながら、
日本にもこの心意気が広がっていくことを望んでいます。

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