2017年5月17日水曜日

05/16/17 【遊びが心の癒しになる?】 

あと10日で帰国なので、講演会の準備に邁進しています。
 
第二回箱庭療法協会&プレイ・セラピー協会ジョイントの
学会に参加しました。

遊びや箱庭を用いた療法は、学びの場も楽しい!

心を紐解くアート作り:プロセスを大切にする 『心のアート・ワーク』の
カナダBC州公認アート・セラピスト&同州公認心理カウンセラー
上原英子です。

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プレイ・セラピーとは 主に12歳以下の子ども対象
に遊びを主なコミュニケーション手段、表現手段
として行われる心理療法のこと。


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%8A%E6%88%AF%E7%99%82%E6%B3%95
 
おもちゃや箱庭などを用いるので、楽しく遊ぶ
心理療法をイメージしがち。


でも、プレイ・セラピーは、精神分析派の流れを
汲んでいて、マスターするのに難易度の高い
心理療法なのです。
 
それぞれの参加者が持参したオブジェを開会式の時に好きなように置いて儀式としました。
 
私はレースのような柄に見えるグレイのジェムストーンを置ました。 誰かがゴムで囲いました。
 

 
最初の講演はこの療法の歴史や概論を網羅したもので、英語の講演を聴きながらスライドの内容を理解していくのが大変でした。
 
バンクーバー在住でBC大学で教鞭を執るアート・セラピストでありプレイ・セラピスのアラン氏と、プレイ・セラピストの妻による講演。

ユング派の理念を図式化したスライド
 
私は彼女が描いた絵を見て、日本文化に触れた子どもではないかと感じましたが、カナダではマイノリティーの日系なので、まさかね~
 
ところが、教授の言葉からやっぱり日本人の12歳児を事例にしていたと分かって自分の勘に◎


 
『大人にも遊びが必要!のワークショップ 

発達段階でアビューズなどによりトラウマが積み重なった大人は、子ども時代に遊びを体験していない場合もあり、遊び方が分からないことが往々にしてあるという事例でした。
 
テキサスの大学教授のこのワークショップでは、
いきなりビーチボールが放り投げられて、
参加者は座ったままボールを受け取っては
投げるを繰り返す顛末も。

ボール遊びもひとつの遊びの形、を体験しました。 

 
セラピストの心的ストレスと燃え尽きについて
 
各席にこんなクラフト材が置かれていました。 
 
キットの木を組み立てて、葉に自分の特性を
ひとつずつ記してセットしたところ。

 
参加者各自がクラウンと帽子を飾りつけして、
自分の生活での役割毎に被り替えるイメージを
遊び心と共に体験しました。

 
『私は何歳?プレイルームでの青少年たち』

こちらのワークショップでも心的トラウマについて
学び、発達段階でのそれが心の発育を阻んでしまうこと。

また、クライアントの実際の年齢ではなく、心の発達年齢を探って心理療法を行う大切さについて学びました。

 
内容は元より、ものすごくプロっぽいワークショップの
展開の仕方が勉強になりました。

アメリカ人の先生の徹底した自己主張的態度、素晴らしかったです!

 『視覚イメージのささやき』

とっても抽象的な解釈が多い精神分析系の
概念を用いたワークショップ


 「感じる」ということはどういうことなのか?

セラピストがクライアントの態度や遊びに何かしらを感じた時、それをどう用いて心理療法をするか?

実際にあるクライアントが作った箱庭を再現して見せたこの先生の記憶力ってすごい! 

開会の儀式でジェムストーンを置いた私が
その石と引き換えに、誰かが置いたオブジェを
紙に包んだものを一つ選んで開けてみたら、
 
黄色くて手触りがスベスベの石でした!
この石は私のコンピューターの横に置いて、
神経が疲れた時にそっと握っています。

3日間で新しい知識や体験を詰め込んだ今回の学会参加。

次の機会も是非、参加したいです。

2017年5月1日月曜日

04/30/17 【アート・セラピスト養成講座:初級編お申込み先】


前回の『アート・セラピスト養成講座:初級編』参加者の皆さんへの
想いを綴ったブログに、講座の申し込み方法を教えて欲しいという
メッセがありました。

今回は各会場の講座の申し込み先をアップします。
心を紐解くアート作り:プロセスを大切にする 『心のアート・ワーク』の
カナダBC州公認アート・セラピスト&同州公認心理カウンセラー
上原英子です。

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今年の『アート・セラピスト養成講座:初級編』
開催場所は、全国4か所です。

参加ご希望の会場のリンク先のフォームでの
お申込みをお願い致します。

 
リンクの画面は同じように見えますが、 
会場ごとに違うお申し込みフォームと
なっております。

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あと8人で定員です!
 
611日(日)岩手県奥州市  10:00-17:00
 
お申込みはこちらのURLにお願い致します。

連絡先:織戸智子さんmitten_mint@yahoo.co.jp,090-1939-9308

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あと8人で定員です!

617日(土)沖縄県那覇市   9:30-16:30

お申込みはこちらのURLにお願い致します。
 

連絡先:島元八重子さん pantareyykk32@ezweb.ne.jp 090-9789-4378

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あと4人で定員です!
624日(土)大阪府箕面市    9:30-16:30
お申込みはこちらのURLにお願い致します。
 
  
連絡先:北村耕太郎さん kotaro.kitamura@d-support-i.org 090-7883-4304

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あと7人で定員です!
 
7月16日(日)    石川県金沢市    10:00-17:00

お申込みはこちらのURLにお願い致します。
 

 
連絡先:藪下(やぶした)佳代さん:fromisis2008@gmail.com
090-8268-1062

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各会場の昨年のアート・セラピー講座の写真を掲載しました。


会場によってはもうすぐ定員に達しますので、
参加ご希望の方は、お早目にご予約を!

全国の各会場の講座でお目に掛かれることを
楽しみにしています。

2017年4月30日日曜日

04/29/17 【アート・セラピスト養成講座初級編への想い】

母が亡くなって早くも1ヶ月以上経ちました。
激しく渦巻いていたさまざまな想いが平常心に戻ってきています。 




 
昨年作成したフライヤーです。

私と同じく北米のアドラー心理学大学院を卒業して活躍されている
平本あきおさん、そして、梶野真さん。


そして、長年アート・セラピーを医療や教育機関で催してきた
近藤良一先生からの推薦を頂いています。


今年のフライヤーはもうすぐ出来上がります!

心を紐解くアート作り:プロセスを大切にする 『心のアート・ワーク』の
カナダBC州公認アート・セラピスト&同州公認心理カウンセラー
上原英子です。

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イシスの薮下佳代(やぶしたかよ)さん
http://www.reservestock.jp/page/event_calendar/9278

彼女とは私が2010年に日本アート・セラピー講座ツアーを
始めた年に知り合いました。


2012年から彼女の住む金沢でアート・セラピーの講座を主催して下さり、
ご本人
アート・セラピーに深く興味をお持ちになりました。

「英子さんのアート・セラピストの養成講座を

開催しましょう!}


とお声掛け下さって、二人で考案して形になったのが、
今年初めて開講する



『アート・セラピスト養成講座:初級編』

なのです。


アート・セラピストを目指す方は、他者の心に関心があり、
ケアしてあげたい気持ちを持っている方が多いです。

でも、アート・セラピーの技法を学んでいく前に大切な
ことがあります。

心理療法のセラピストをになりたいと望んでも

自分のことが分かっていない人は、他者にセラピーを
することはできないのです。

まず、ご自身がインナー・アーティスト:自分の中にある
アーティストの部分とつながること。

自分の心を感じ取って、それを表現する方法を
学ぶことで、ご自身に対する客観性が生まれます。

そこで、自分を知るためのコースから始めて頂くのです。

もし、既にアート・セラピストやその他のセラピーを
なさっていても、それぞれの指導者が違う視点から
アート・セラピーを捉えています。

そこで、この講座を受講されることによって、今までとは異なる
アート・セラピーに対する気づきが生まれます。

私はこの0期(草創期)の受講者の皆さんに、

いずれはこのコースのインストラクターに育って
頂き、それぞれの地域でコースを教える立場に
なって欲しいと願っています。
 
そして、この素晴らしいアート・セラピーをさまざまな

対象者に普及させていって欲しいのです。

 
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2017418日の毎日新聞に来日中のカレン・
ペンス米副大統領夫人のこのような記事が掲載され、
アート・セラピーが専門性の高い心理療法であり、
日本で普及していくよう尽力されています。

http://mainichi.jp/movie/video/?id=119065123

概略:

アートセラピーは病気や心的障害に悩む人が創作活動を通して
治癒を進めていく療法。

カレン氏が啓発活動に目覚めたきっかけは、2006年に
首都ワシントンの病院を視察した際、
この治療を受けていた子どもたちが喜んで病院に通う姿を
目にしたことだという。

来日中のカレン・ペンス米副大統領夫人は、こう語った。

「より多くの人に(アート・セラピーが)専門性の

高い心理療法であることを理解してもらい、
この職業の地位を高めていきたい」

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初の自分の『アート・セラピスト養成講座初級編開催
への想いを綴っていたら長くなってしまいました。

最後までお読み頂いてありがとうございます。


次回は講座の申し込み方についてアップさせて
頂きますね!

 

2017年4月14日金曜日

04/13/17 【Mourning Cafe:死を悼むカフェ】

3月24日に東京の母が永眠しました。
私は夫と共に帰国して2週間滞在し、葬儀や事後処理に奔走しました

今週、カナダの自宅に戻ってきて人心地ついたところです。

 
会場にはこんなサインが。

心を紐解くアート作り:プロセスを大切にする 『心のアート・ワーク』の
カナダBC州公認アート・セラピスト&同州公認心理カウンセラー
上原英子です。


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今日のトピは、Grieving:グりービングについて。
これは、嘆き悲しむ作業を意味します。

グリーブ・カウンセリングは、北米ではカウンセリングの中で
ひとつの独立している部門であるほど確立されています。


この町サポート・グループ会場ある斎場


この会場では、毎週決まった日に身近な人の死を体験した人の
サポート・グループが無料で催されています。
この町にある北米で一番長い木造の艀の写真が展示されています。
嘆き悲しむ作業はずっと続く道のりであると示しているかのようです。

丸テーブルを囲んで参加者が座って話をします。

このグループにはグリーフ・カウンセラー
ガイド役として在席し、話がそれたり、内容が不適当になることが
ないよう配慮されています。


誰かの死を悼む作業には、悲しみ怒り、無力感罪悪感など
普段は感じたくない気持ちが表されます。


ここでは誰かが泣きじゃくっても誰も止めないので、
思い切り泣ける場でもあります。


この会は10:00am-11:30amの開催時間ですが、
途中から参加するのも先に退出するのも自由

辛い気持ちになったら、いつでも外へ出て気を静めてから
戻ればいいことになっています。 



「私は毎週、ここにクッキーがあるから来ているの」


そんなジョークが語られるほど気楽な雰囲気なのが救われます。
各自、自由にコーヒーやお茶にクッキーを頂けます。

 
何気なく展示された自然をテーマとした写真に、
心の落ち着きを取り戻す人も。



グループが始まるに毎回、守秘義務を誓いあうので、
普段は人には言えないようなことを話せることで、
抑圧された感情の解放ができるのです。


初めて参加した私にも慈愛の籠った眼差し
向けてくれた参加メンバー。

参加者の中で一番若く、しかも異人種であるなのに、
特別扱いしないで話をじっくりと聴いて
くれました。


「グリーブの道のりに終わりがないとしても、
その道には山もあれば谷もある。


どんなに辛い気持ちでも感じ尽すことで
内的にプロセスされていくものなのです。
 


そんな道程を一緒に歩む人がいることは、
とても心強いことなのよ。


私が身内を相次いで亡くした時はこのような場がなくて辛い想いを一人抱えして苦しんだの。

そんな自分の体験を活かして、この会の参加者嘆き悲しむ作業を見守る役割を果たしたい

自身も親兄弟や配偶者の死に遭遇してきた
グリーフ・カウンセラーの言葉心に沁みました


私もまたクッキーを頂きにこのサポート・グループを訪れたいです

2017年3月9日木曜日

03/08/17 【カナダで書道は大人気!】

3月半ばになって尚、雪が降り積もっているカナダBC州。
今年の冬は長くて寒いです。

今年は浮世絵の相撲のトップを着て教えました。

心を紐解くアート作り:プロセスを大切にする 『心のアート・ワーク』の
カナダBC州公認アート・セラピスト&同州公認心理カウンセラー
上原英子です。
 

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 私がアート・セラピーをしているBC州の学区域で、

『第14回アート・フェア』 
が開催されました。
 
会場のショッピング・モールには各校のアート作品が展示されています。


学区域の小学4・5・6年生の中からアートが得意な生徒が各校から
数名選ばれ、各自が選んだワークショップを受講できる催しです。
 

私は第1回目からJapanese Calligraphy:書道の講師をしています。

1時間のワークショップに8名、9:00~14:00までに30人以上の生徒に書道を教えます。 

毎回、どの生徒も真剣に文字を書いていて、ふざけたり、
立ち歩く子が一人も出ないのが素晴らしい!

 

 
 


生れて初めて書いた書道作品を手にした生徒たちの笑顔!

 

  
 

 
書道にも素質ってあるのか、初めてなのに
とても筆致がいい生徒がいます。

こういう生徒は物を観察して細部まで掴む能力が高いのでしょう。

お絵かき上手書道の素質


かも知れません。

来年もこのアートフェアで生徒に書道を教えるのが楽しみです。

2017年2月19日日曜日

02/18/17 【言葉ってなに?考えるってどういうこと?】

やっと気温が零下からプラスになってきたBC州サーモンアーム。
このまま春に向かって暖かくなってくれますように。

言語学博士号を持つ言語療法士のBonnie Johnsonは、
ワークショップで用いた教材を、私は修了証を
手にしています。

言葉とは何だろう?
考えるってどういうこと?
子どもにどう説明したらいい?

そんな問いに答えてくれるワークショップでした。

心を紐解くアート作り:プロセスを大切にする 『心のアート・ワーク』の
カナダBC州公認アート・セラピスト&同州公認心理カウンセラー
上原英子です。 

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今日のトピは、

『Social Thinking:ソーシャル・シンキング』

日本語では、まだ見慣れない言葉でしょうか?

どういう意味かと言うと、

他の人の考えや気持ちを理解し、
場面に応じた適切な行動を導き出すために
鍵となる『考え方のこと。
他の人と一緒にいて心地よくいられる方法。
 
会場で見たビデオは効果的なアイ・コンタクトの取り方の指導法でした
https://www.socialthinking.com/



社会技能を学ぶ前に、
ソーシャル・シンキング 
ができるようになることが必須なのです。

自閉症スペクトラム障害:ASDを含む発達障害を持つ人は、
ソーシャルシンキング部分が欠如していることがあり、
集団の中で問題行動を起こしがち。

そこで、子どもが学齢に達する前から大人がこの考え方を指導したり、
モデルになる行動を取ることが大切なのです。

 
土曜日の朝からたくさんの受講生が集まった半日ワークショップ。
テーブルの上には箱が3つ用意してあり、一人ひとつづつ手に取ります。

中には、それぞれの箱に違うものが入っていて、3人で中身をシェア。
 
各自、箱に入れた小麦粉粘土、木のスティック、手で曲げられる遊具、
ハート、
シール、折り紙を持ち帰ることに。 

折り紙は何か折るために用意されたのではなく、今考えていることを
描くためでした。


画像が見難いですが、私はバレエ、アフリカン・ダンス、クッキー作りを描きました。

受講生に投げかけられた質問は、


 「考えとは何でしょうか?」

いろいろな答えが出た中で、子どもに分かりやすいのは、 

アイディア、
絵(写真)、
静かな(声に出さない)言葉。 


このthought bubble:吹き出しのシンボルで描かれます

「言葉とは何でしょうか?」

「言葉それ自体に意味はありません。
その言葉を各人がどのように解釈するかで、
意味付けがなされていくのです。」

例えば、「椅子」という言葉からあなたは何を思い浮かべますか?

Aさん「木の風合いが活かされている素朴な椅子」

Bさん「脚が3本のアーティスティックな椅子」

Cさん「折り畳み式の簡易椅子」

椅子という言葉だけでは各人の考えの一致が起こるとは限らない。

何だか哲学的な捉え方にも感じられました。
 
子どもがソーシャルシンキングを学ぶのに最適な教材がこちら。

10巻のThe Incredible Flexible You Seriesの絵本は、子どもが
素晴らしく柔軟性を持って考えられるように促す内容です。

 
子どもの教育のために母と祖母が揃って参加してロールプレイ
 
ワークショップの最後に修了証を頂きました!

たくさんの気づきを得たソーシャルシンキングのワークショップ。
これからもこの分野を学んでいきたいです。