2017年4月30日日曜日

04/29/17 【アート・セラピスト養成講座初級編への想い】

母が亡くなって早くも1ヶ月以上経ちました。
激しく渦巻いていたさまざまな想いが平常心に戻ってきています。 




 
昨年作成したフライヤーです。

私と同じく北米のアドラー心理学大学院を卒業して活躍されている
平本あきおさん、そして、梶野真さん。


そして、長年アート・セラピーを医療や教育機関で催してきた
近藤良一先生からの推薦を頂いています。


今年のフライヤーはもうすぐ出来上がります!

心を紐解くアート作り:プロセスを大切にする 『心のアート・ワーク』の
カナダBC州公認アート・セラピスト&同州公認心理カウンセラー
上原英子です。

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イシスの薮下佳代(やぶしたかよ)さん
http://www.reservestock.jp/page/event_calendar/9278

彼女とは私が2010年に日本アート・セラピー講座ツアーを
始めた年に知り合いました。


2012年から彼女の住む金沢でアート・セラピーの講座を主催して下さり、
ご本人
アート・セラピーに深く興味をお持ちになりました。

「英子さんのアート・セラピストの養成講座を

開催しましょう!}


とお声掛け下さって、二人で考案して形になったのが、
今年初めて開講する



『アート・セラピスト養成講座:初級編』

なのです。


アート・セラピストを目指す方は、他者の心に関心があり、
ケアしてあげたい気持ちを持っている方が多いです。

でも、アート・セラピーの技法を学んでいく前に大切な
ことがあります。

心理療法のセラピストをになりたいと望んでも

自分のことが分かっていない人は、他者にセラピーを
することはできないのです。

まず、ご自身がインナー・アーティスト:自分の中にある
アーティストの部分とつながること。

自分の心を感じ取って、それを表現する方法を
学ぶことで、ご自身に対する客観性が生まれます。

そこで、自分を知るためのコースから始めて頂くのです。

もし、既にアート・セラピストやその他のセラピーを
なさっていても、それぞれの指導者が違う視点から
アート・セラピーを捉えています。

そこで、この講座を受講されることによって、今までとは異なる
アート・セラピーに対する気づきが生まれます。

私はこの0期(草創期)の受講者の皆さんに、

いずれはこのコースのインストラクターに育って
頂き、それぞれの地域でコースを教える立場に
なって欲しいと願っています。
 
そして、この素晴らしいアート・セラピーをさまざまな

対象者に普及させていって欲しいのです。

 
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2017418日の毎日新聞に来日中のカレン・
ペンス米副大統領夫人のこのような記事が掲載され、
アート・セラピーが専門性の高い心理療法であり、
日本で普及していくよう尽力されています。

http://mainichi.jp/movie/video/?id=119065123

概略:

アートセラピーは病気や心的障害に悩む人が創作活動を通して
治癒を進めていく療法。

カレン氏が啓発活動に目覚めたきっかけは、2006年に
首都ワシントンの病院を視察した際、
この治療を受けていた子どもたちが喜んで病院に通う姿を
目にしたことだという。

来日中のカレン・ペンス米副大統領夫人は、こう語った。

「より多くの人に(アート・セラピーが)専門性の

高い心理療法であることを理解してもらい、
この職業の地位を高めていきたい」

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初の自分の『アート・セラピスト養成講座初級編開催
への想いを綴っていたら長くなってしまいました。

最後までお読み頂いてありがとうございます。


次回は講座の申し込み方についてアップさせて
頂きますね!

 

2017年4月14日金曜日

04/13/17 【Mourning Cafe:死を悼むカフェ】

3月24日に東京の母が永眠しました。
私は夫と共に帰国して2週間滞在し、葬儀や事後処理に奔走しました

今週、カナダの自宅に戻ってきて人心地ついたところです。

 
会場にはこんなサインが。

心を紐解くアート作り:プロセスを大切にする 『心のアート・ワーク』の
カナダBC州公認アート・セラピスト&同州公認心理カウンセラー
上原英子です。


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今日のトピは、Grieving:グりービングについて。
これは、嘆き悲しむ作業を意味します。

グリーブ・カウンセリングは、北米ではカウンセリングの中で
ひとつの独立している部門であるほど確立されています。


この町サポート・グループ会場ある斎場


この会場では、毎週決まった日に身近な人の死を体験した人の
サポート・グループが無料で催されています。
この町にある北米で一番長い木造の艀の写真が展示されています。
嘆き悲しむ作業はずっと続く道のりであると示しているかのようです。

丸テーブルを囲んで参加者が座って話をします。

このグループにはグリーフ・カウンセラー
ガイド役として在席し、話がそれたり、内容が不適当になることが
ないよう配慮されています。


誰かの死を悼む作業には、悲しみ怒り、無力感罪悪感など
普段は感じたくない気持ちが表されます。


ここでは誰かが泣きじゃくっても誰も止めないので、
思い切り泣ける場でもあります。


この会は10:00am-11:30amの開催時間ですが、
途中から参加するのも先に退出するのも自由

辛い気持ちになったら、いつでも外へ出て気を静めてから
戻ればいいことになっています。 



「私は毎週、ここにクッキーがあるから来ているの」


そんなジョークが語られるほど気楽な雰囲気なのが救われます。
各自、自由にコーヒーやお茶にクッキーを頂けます。

 
何気なく展示された自然をテーマとした写真に、
心の落ち着きを取り戻す人も。



グループが始まるに毎回、守秘義務を誓いあうので、
普段は人には言えないようなことを話せることで、
抑圧された感情の解放ができるのです。


初めて参加した私にも慈愛の籠った眼差し
向けてくれた参加メンバー。

参加者の中で一番若く、しかも異人種であるなのに、
特別扱いしないで話をじっくりと聴いて
くれました。


「グリーブの道のりに終わりがないとしても、
その道には山もあれば谷もある。


どんなに辛い気持ちでも感じ尽すことで
内的にプロセスされていくものなのです。
 


そんな道程を一緒に歩む人がいることは、
とても心強いことなのよ。


私が身内を相次いで亡くした時はこのような場がなくて辛い想いを一人抱えして苦しんだの。

そんな自分の体験を活かして、この会の参加者嘆き悲しむ作業を見守る役割を果たしたい

自身も親兄弟や配偶者の死に遭遇してきた
グリーフ・カウンセラーの言葉心に沁みました


私もまたクッキーを頂きにこのサポート・グループを訪れたいです