2014年11月17日月曜日

6/21/14 23. 『病児の心に寄添うアート体験』財)日本病児保育協会



6月21日(土)14:30~16:00 財)日本病児保育協会第7回保育スキルアップ・オープンセミナー第二部で『病児の心に寄添うアート体験』が日本病児保育協会で開催されました。 

50名の定員を上回るお申込みを頂き、会場は満員御礼。
参加者の熱意を感じ、講師冥利に尽きました。

このワークショップの模様は協会のブログでご紹介頂いていますhttp://sickchild-care.jp/activity/4855/

こちらは2013年の私のアート・セラピーのワークショップの模様を記した協会のブログです
http://sickchild-care.jp/activity/719/


今年の私の講座案内は以下の通りでした。


ワークショップ
「【病児の心に寄り添うアート体験 】アート・セラピーワークショップ2014 」

講師:上原 英子先生
(カナダBC州公認臨床心理カウンセラー/カナダBC州公認

アート・セラピスト)

<このセミナーで学べること> 


●病児保育/保育におけるアート・セラピーの効果を子ども/

保護者・保育者の両面から学ぶことができます。

●「上手だね」「うまく描けたね」と褒めて終わりではなく、

『子どもの気づきを引き出す』ことが大切。そのプロセスを
実際に体験いただけます。

講師は昨年に引き続き、カナダBC州(ブリテッシュ・コロンビア州)

公認臨床心理カウンセラー/公認アート・セラピストである
上原英子先生をお招きします。

昨年とプログラム内容を変更しております。昨年に引き続き

ご参加いただく方にとっても、新しい学びのある場となって
おります。

▼上原英子先生のプロフィール

2008年にカナダのブリティッシュ・コロンビア州のアドラー・スクールで

臨床心理学とアート・セラピー(絵画造形療法)の修士課程を修了。

以後、臨床心理士、公認アート・セラピストとしてカナダ同州の協会に

所属し、心理療法の臨床に携わる。

特別支援教育対象児(慢性疾患児を含む)の問題行動や

発達障害に対する芸術療法の経験豊富。

2010年より毎年帰国時に心理療法の講座を開催。公立・私立の

中高大学、教育機関、医療機関や、一般向けの
『心のアート・ワーク』など、さまざまな対象へのアート・セラピーの
講義と演習の講師を担当している。

協会のブログで講座の内容や進行はご説明頂いているので、
こちらでは会場の写真を中心に掲載しご覧頂きます。

私の前の講座の講師の北浜こどもクリニックの院長、北浜先生にもご参加頂きました。(写真左下)

レースは二人一組になり一方が描く線をもう一方が追いかけるアート・ゲーム。
皆さん無心にペンを動かし、盛り上がりました。

レースで描いた線から何が見つかるか、お互いに探して色で示しています

何が見つかるのか?

そのイメージは相手のどんな生活スタイルから見つかったのか?


今回の講座では、お仕事で保育しているお子さんの病気の

イメージを描いて頂きました。


これは保育をする側の皆さんは、保育するお子さんの病気に
対してどんな気持ちがあるのか、まずご自身に気づいて頂きたかった
からでした。

そして、既に保育者がお子さんの病気に対する自身の気持ちに
に向き合っていることにより、お子さんの病気から生れた不安の投影を
受け入れ易くなり心が落ち着いた状態で仕事に臨めるようになるからでした。

次の作業は各々が作成したお子さんの病気のイメージを貼り合わせ、
グループ画として作成することにより、病児保育スペシャリス
として、皆さんがどのように向き合っていくか表して頂きました。
「どれをどの位置に貼ろうか?」
「いろいろな形に切り抜いて貼るのも面白いよね」
「色や形の調和を考えて貼ると…」

それぞれのグループがお子さんの病気に対する自分たちの
気持ちに気づき、視覚化し、受け入れました。

このプロセスを用いたことにより、腹が据わった状態で保育のお仕事に
打ち込まれますように。

オープン・セミナーの最後に駒崎協会理事長よりお言葉を頂きました。
北浜こどもクリニックの北浜院長先生と駒崎協会理事長との
両手にイケメン写真

参加者の感想は…

「昨年とても楽しい講座だったので、今年二回目の参加です。
お絵かきは技術にばかり目がいきがちですが、アートをお子さんとゲーム感覚で楽しむ方法が体得できてよかったです」

「呼吸法はヨガなど大人がするもののイメージがありました。
深呼吸をする前と後で自分が描いた絵が違うので効果が一目瞭然!
お子さんでもできる呼吸法を習ったので、保育に取り入れていきたいです」

「保育するお子さんの病気に対する心配や不安、怖れなどを
参加者の皆さんでイメージ共にシェアできたのが収穫でした。
私だけじゃなかったと分かり、仕事への意欲が湧いてきました」
参加者の生の声を聴けたらと提案したお茶会が実現しました




講座の後で参加者の講座の振り返りや質問などが寄せられ、
とても貴重な時間を過ごせました。

今後も保育者の皆さん向けのアート・セラピー講座を企画していきたいです。

0 件のコメント:

コメントを投稿