2014年3月7日金曜日

3/6/14 第三回【自閉症スペクトラム障害児とのアート・セラピー】講演会

今日は私が住んでいる町の自閉症スペクトラム障害:ASDのためのサポート・グループで第三回『自閉症スペクトラム障害児とのアート・セラピー』の講演会が開催され、講師としてスライド・プレゼンテーションをしてきました。

この協会での講演会は今回で3度目。
新しい会員が増えていたので、前回とは違った顔ぶれでした。

 自閉症スペクトラム障害をWikkipediaから引用してみます。

自閉症スペクトラム(じへいしょうスペクトラム、英語: autism spectrum, autistic spectrum)とは、自閉症、アスペルガー症候群(日本語ではアスペと略されて呼ばれることもある)、 特定不能の広汎性発達障害などの各疾患を広汎性発達障害の連続体の1要素として捉えたもののことである。

自閉症の説明はこちら。

自閉症(じへいしょう、Autism)は、社会性や他者とのコミュニケーション能力に困難が生じる発達障害の一種。先天性の脳機能障害であるが、脳機能上の異常から認知障害の発症へといたる具体的なメカニズムについては未解明の部分が多い。


自閉症の症状

  1. 対人相互反応の質的な障害
  2. 意思伝達の著しい異常またはその発達の障害 
  3. 活動と興味の範囲の著しい限局性
 日常語でうつ病やひきこもり、内気な性格を指して自閉症と呼ぶこともあるが、 これは医学的には完全に誤った用語である。

発症率は増加の傾向にあり、現在では大まかに「100人に1人」と言われています。 ところが、私の臨床現場では、どんどん増えていく傾向にあります。

私はカナダBC州教育庁管轄の83部門で公認アート・セラピストとして仕事をしています。 


主に問題行動のある生徒と一対一の個人セッションを継続的にしていて、その中にはアスペルガーを含む自閉症傾向のある生徒もいます。 

今回の第三回『自閉症スペクトラム障害児とのアート・セラピー』の講演会では、 私が個人セッションをしている7歳男児の事例を作品の写真のスライド上映と共にお話しました。

最初にアート・セラピーにおける自閉症スペクトラム障害児の治療的ゴールのご紹介しました。 


  自己認識感を向上させること 。

 社会性を発達させること。

 行動の変化を起こすこと。
 
 問題解決力をつけていくこと。

 安全な環境の中で創造的な発想ができるようにしていくこと。

 侵入的な考えを締め出すために手を使った活動をすることに集 中できるようになること。

Art Therapy for High Functioning Autism - How to Get Started



地元の保健所内のホールに親御さんを中心に専門家も集まりました。
アート・セラピーと聞くと画材のみでアート作りを想像する方も多いようですが、私はパペットやフィギュアも用いて表現の幅を広げています。

皆さん、とても熱心に見入ってさまざまな質問が寄せられて活気のある会となりました。 

この後の懇話の時間には自閉症スペクトラム障害のお子さんに対してのアート・セラピーを試してみたいという親御さんが何人かいらして、いろいろとお話してきました。 

また、アート作りを用いた母親、兄弟、家族のサポート・グループの要望があったので、企画してみようと思っています。

ASDサポートグループの会長より講演会のお礼にギフト・サーティフィケートを頂き嬉しかったです。

膨大な数の写真を検索し、写真を選んでスライドを編纂するのに莫大な時間を費やしました。


でも、参加者に自閉症スペクトラム障害児へのアート・セラピーの効果をご理解頂けてセラピスト冥利に尽きました。

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